Ubuntu 22.04LTS で増設したSSDを使用する

Ubuntu 22.04.4 にSATA接続のSSDを増設しました。 データを保存できるストレージとして使用できるようにしてみます。
専用ソフトを使えばGUIから操作可能ですが、今回はコマンドラインから操作します。
接続されているストレージを確認する
parted -l
コマンドを実行し、現在接続されているストレージを確認します。
実行にはroot権限が必要です
$ sudo parted -l
今回の場合、UbuntuはNVME接続のSSDにインストールしています。 今回増設したストレージはSATA接続のSSDです。
モデル: ATA KIOXIA-EXCERIA S (scsi)
ディスク /dev/sda: 480GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: unknown
ディスクフラグ:
モデル: ESO256GTLCW-EP3-2L (nvme)
ディスク /dev/nvme0n1: 256GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ
1 1049kB 1075MB 1074MB fat32 EFI
...
増設したストレージの名称は /dev/sda
であることが判明しました。
この名称はあとで使うのでどこかにメモしておきます。
パーティションを作成する
続いてパーティションを作成します。
parted
コマンドを実行します。
$ sudo parted /dev/sda
GNU Parted 3.4
/dev/sda を使用
GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには 'help' と入力してください。
(parted)
(parted)
の右にコマンドを入力していきます。
まず、パーティションの形式を決める mklabel
コマンドを実行します。今回はGPT形式といたします。
(parted) mklabel gpt
すでに形式で決まっている場合は警告文が出力されます。
(parted) mklabel gpt
警告: いま存在している /dev/sda のディスクラベルは破壊され、このディスクの全データが失われます。続行しますか?
はい(Y)/Yes/いいえ(N)/No?
続いてパーティションを作成する mkpart
コマンドを実行します。
設定を聞かれますので順番に入力していきます。
(parted) mkpart
パーティションの名前? []? ssd1
ファイルシステムの種類? [ext2]? ext4
開始? 0%
終了? 100%
- パーティションの名称は空白でも問題ありません。ここではssd1と名付けました。
- パーティションを複数作成したい場合、再度
mkpart
を実行し、 開始? を 0% 終了? を 50% などに設定します。 - パーティションが複数ある場合、/dev/sdb1, /dev/sdb2, ... のように割当られていきます。
- ファイルシステムはext4とします。ext4, btrfs, xfs などいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。その中でも ext4 は知名度が高く、信頼性が高い特徴があります。
正しく設定されたかを確認します。
(parted) p
モデル: ATA KIOXIA-EXCERIA S (scsi)
ディスク /dev/sda: 480GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ
1 1049kB 480GB 480GB ext4 ssd1
(parted)
問題なければ終了します。
(parted) q
パーティションをフォーマットする
続いて作成したパーティションをフォーマットする mkfs
コマンドを実行します。
sudo mkfs.ext4 /dev/sda
mke2fs 1.46.5 (30-Dec-2021)
Found a gpt partition table in /dev/sda
Proceed anyway? (y,N) y
Discarding device blocks: done
Creating filesystem with 117212886 4k blocks and 29310976 inodes
Filesystem UUID: ******-******-************
Superblock backups stored on blocks:
32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208,
4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872, 71663616, 78675968,
102400000
Allocating group tables: done
Writing inode tables: done
Creating journal (262144 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done
ストレージをマウントする
続いてストレージにアクセスできるようにします。
LinuxなどのUNIX系OSでは、追加したストレージを特定のディレクトリに紐づけることでアクセスできるようになります。これをマウントポイントと呼びます。
今回は以下のディレクトリをマウントポイントします。
sudo mkdir /mnt/storage
つづいてマウントポイントを設定します。
sudo mount -t ext4 /dev/sdb /mnt/storage
設定ができたか確認しましょう。
df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 1.6G 2.5M 1.6G 1% /run
...
/dev/sda 440G 28K 417G 1% /mnt/storage
私の環境下ではマウントポイントのパーミションがrootとなっていたので、別のユーザーに変更しました。
sudo chown ユーザー名:ユーザー名 /mnt/storage
以上でマウントポイントの作成は完了です。
ただし、現在の設定だと再起動のたびにマウントポイントの作成が必要となります。起動時に自動で作成してくれるよう、設定を行います。
まずはストレージのUUIDを調べましょう。blkid
コマンドを実行します。
sudo blkid /dev/sda
/dev/sda: UUID="*****-*****-******" BLOCK_SIZE="4096" TYPE="ext4"
UUIDが判明したら/etc/fstab
に書き込んでいきましょう。
私は一番下の行に追加しました。
sudo nano /etc/fstab
/swapfile none swap sw 0 0
UUID=****-*****-***** /mnt/storage ext4 defaults 0 1
書き込みが完了したら mount -a
コマンドで /etc/fstab
からマウントポイントを作成します。
sudo mount -a
特にエラーが出力されなければこれで完了です。再起動して実際にマウントされるか確認してみてください。